やぁ。
私はダ埼玉出身の独身女。
ガチの田舎出身で悪しき風習に悩まされている人には
「充分都会だよゴルァ」って非難されそうだけど
それでも父方の祖父母の家に行くのが嫌いだったよ。
幼少期の新年会
私の母は、今で言う『港区女子』の祖母に育てられて、埼玉の中でも栄えている地域出身なのでじぃちゃんもばぁちゃんも大好きでした。
「女の子なんだから胡座はお行儀悪いわよ」
くらいは言われましたが、新しい事を受け入れられるばぁちゃんと、要介護だったけどよく笑うじぃちゃんでした。
ですが、父方の祖父母の家は、
『THE☆古き悪しき日本』
という感じで正直今でも嫌いです。まぁ、地方じゃないから交通の便も悪くないし買い物する場所にも困らないし、既に私の世代では色々と開拓されてたんで、
「車が無いと生きていけない!!」
みたいな感じでは無かったんですがね。
父は『地元の小金持ち』みたいな家出身だったんで、祖父母の家はマジでお屋敷だったんすよ。住宅街から少し離れた場所にあって、
バカみてぇに広い庭、
同じくバカみてぇに広い駐車場、
よくわからん高額な植木、
親戚20人を余裕で収容する離れ
がある、リフォーム済の戸建て。
いくら埼玉と言えど、一般家庭よりはリッチだって想像できるでしょ?んで、祖父母世代あるあるだと思うんだけど、兄弟姉妹が多いのよね。
祖父母のとこは子供(私達の親)が5人、そんでその妻や夫、更にはその子供・・・って感じで毎年20人超の規模で新年会をしてたよ。
私は高齢出産で生まれた子供だったから、従兄弟(祖父母の孫達)の中でもかなり年下で、両親と新年のご挨拶に行ったら、優しいお姉さん達が遊んでくれたし、オジちゃん達にも可愛いと愛でられて、オバちゃん達にも良い子だと褒められて、沢山お年玉を貰ってたよ。
小学生になるまではね。
小3?小4だったかな?
多分10歳とかそこらの記憶。
毎年遊んでくれてた優しいお姉さん達が何故か来なくなって、オジちゃん達とベロベロに酔っ払っている父が、
「もうスポブラを卒業してる」
「もう一緒に風呂に入ってくれない」
なんて気持ち悪い話をしている時に、ふと気付いた。
ママ達はお酒飲んでない
というより、座って談笑なんてしてない。
台所と離れをバタバタ行き来して、ババアに小言を言われながら笑顔を作って、誰かが誰かと交代を繰り返して、
『ずっと座って酒を飲んでる女』が居ない。
空いた酒便を下げては新しい物を持ってきたり、絶え間なくお料理をしていたり、無駄に多い洗い物をしていたり、買い物に出たり、お酒を注いだり・・・
あれ・・・?
私はどうしたら良いんだろう。
酒臭いオジちゃん達の所には行きたくない。かと言って遊んでくれる人も居ない。もうお腹もいっぱいだけど、周りは皆つまんでる。
あれ?あれれ・・・?
どうしよう?どうしたら良いんだろう?
最悪の選択
子供の言動って、ちゃんと理由があるじゃない。
「楽しそう」とか「これは怖そう」とかさ。
私の場合は、
『褒められるかも』だった。
そう。
10歳の私は、ここで最悪の選択をしたんです。ママ達がバタバタと行き来しているので、それを真似て、大きなお盆に済んだお皿をまとめて、よろよろしながら離れを出て主屋に向かい、台所仕事をしている祖母達に
「ご馳走さまでした!」
と声をかけたんですよ。たった10歳の女の子が、誰に言われるでもなく、自らお手伝いをしたんですよ。
そりゃあもう拍手喝采よ。
祖母にもオバちゃん達にも散々褒められて、ママは鼻高な様子で頭を撫でてくれて、私は完全に味をしめました。
そのくらい、当時の私には、大人達からの称賛は甘美な響きだったんすよ。
年始の宴会で大人数ともなれば、やることなんて山ほどあります。10歳のガキの手だって借りたいでしょう。ちょっとお皿を下げに行ってくれるだけで、1往復分短縮できるからね。
『褒められたい』という原動力の元、私は出来得る限りのお手伝いをしました。そんな様子を見ていたオジちゃん達も口を揃えて「偉い」と褒めてくれて、父はかなり気持ち良さそうに飲んでいましたし、帰りにはコンビニでアイスを買ってくれました。
じゃあ、見出しタイトルの回収をしようか。
翌年以降の新年会はどうなったと思う?
周りよりも二次性徴の早かった私は、既に生理も来ていて、身体も大きかったから
小学生にも関わらず【子供】枠じゃなくなるわけですよ。
お姉さん・・・いや、
【息子の嫁の娘】になるわけです。
この変化、わかる人多いんじゃない?
毎年変わらず座って酒を飲むだけのオジちゃん達、
周りには、
隅に座ってゲームをしている中学生のお兄さん
つまらなそうに携帯イジってる高校生のお兄さん
寿司だけ食べてそそくさ帰る大学生のお兄さん
そして、小学生の私は
配膳と片付け
1度目ほど褒められることもなく、何年か経てば褒められることすらもなくなり、それが『普通』で『当たり前』のように、
「オジちゃん達にアレいるか聞いてきて」
「これ持ってって、ついでに空いてる皿下げてきて」
「洗い物したら新しいビール持ってって」
「ジュースが切れそうだから買ってきて」
「もう盛り付け出来るわよね?コレお願い」
「すぐ灰皿いっぱいになるから早く変えて」
中学生にもなれば、上の従兄弟達には子供ができて
「寒いだろうから毛布持っていってあげて」
「さっさと食べて遊んであげて」
「退屈だろうからお庭に連れて行ってあげて」
あぁ・・・なるほど。
だからお姉ちゃん達は、
ここに来なくなったんだね。
私も高校受験の勉強を理由に行かなくなったよ。
納得できない
この『田舎の女』にだけかかるデバフさ、
相応のメリットがあるなら我慢出来たんだよ。
オブラートぶち破って言ってしまうと
【お年玉】+【お手伝いのお駄賃】
があれば、褒められなくてもやってたと思う。
酒臭いオジちゃん共へのお酌も、面倒なオバちゃんへのマッサージも、料理も配膳も、子供達の相手も・・・
全部全部ぜーんぶ何もかも、ボーナスさえあれば、私はゲンキンな子供だったから、マジで喜んでやってたさ。
だからこそ、
今でも納得できないよ。
お兄さんはゲームをしているだけなのに、どうして良い子にお手伝いをした私の方がお年玉が少ないの?
ねぇ、どうして?
そのお兄さんは高校生でバイトもしているんでしょう?なんで一生懸命手伝ってる中学生の私が3千円で、何もしてねぇ高校生のアイツは1万円だったの?年功序列ってやつ?
それなら年上らしく、重たいビールケースくらい運んでよ。
私の方が、ずっとずっとお利口さんだったでしょ?
じゃあどうして、
高校生になった私には
お年玉をくれなかったの?
底辺高校なのがお気に召さなかったのかな?
でもね?
「熱が出ても腹を下しても合格できる所にしろ」
「経営が苦しいからお金が無い」
と言って、滑り止めの受験さえ
させてくれなかったのは
アンタの息子だよ。
ちなみに同学年で『滑り止め一切無し』『公立1本』は
私だけだったよ。
正直成績は悪くなかったし、行きたい高校もあったけど、受験費を払ってもらえないんじゃ、中学生のクソガキにはどうしようもないじゃん。
てか長男長女と次女は3人共私立高校だったのに、
私だけ滑り止めすら禁止って中々に闇だよね。ウケる。
それとも何?
可愛い可愛いムチュコたん達💖が最優先で、次がお孫たん(男児のみ)で、その他の嫁や女児達はこき使って当然の道具なんですかね?
ねぇ、教えてくださいよ。
マジで今でも納得できないんですって。
手伝いはもちろん挨拶すらマトモに出来ず、
飯食って隅っこでゲームしているだけの高校生
が1万円で、
自分の飯よりも手伝いと接待を優先して、
セクハラされても罵られてもニコニコ耐えていた高校生
が0円なのは、何故ですか?
次世代に継いではいけない悪しき風習
自分で言うのもアレだけど、私は結構我慢強いタイプだから、ある程度の理不尽には耐えられるわけよ。
酒臭いオッサン達に胸の大きさを指摘されたり、
『冗談』でブラのホックを外されたり(配膳してたら背後から突然)
キャバ嬢の真似事をさせられても、我慢出来たし、
「忙しいのに何処行ってたの!?」
「いや伯父さんに煙草買ってこいって言われて・・・」
「言い訳してないでさっさと動いてよ若いんだから!!」
みたいな理不尽も、
「全員にお餅何個か聞いてきて」
(聞いてからメモして台所に戻ってくる)
「はぁ!?なんで洗い物してないのよ!?
溜まってたら先にやるのが常識でしょ!?」
みたいな理不尽も
「灰皿いっぱいだから早くキレイにしてきて」
(言われた通り外の冷たい水で灰皿を洗う)
「ちょっと!一々洗ってたら間に合わないでしょ!?
今は中身を捨てるだけで良いのよ!わかるでしょ!?」
みたいな理不尽も我慢出来たし、
オジさんのコップが空なのに気付けずお酌をしなかったことを『気が利かない』『周りを見れない』と罵られても、
『良い寿司ネタはオジさんとお兄さん達に譲れ』と勝手に取り上げられて巻物だらけの皿を渡されても、
重たいビールケースや馬鹿デカい灯油のボトルを持って、たった1人でシャトルランさせられても、
ほんの一口お茶を飲んだだけで『オバちゃん達は働いてるのにアンタは』と嫌味を言われても
全部全部全部全部全部ぜーーーーーーーーーーんぶ、
ちゃんと耐えてきたよ。
※この時の私は小5~中2
きっとこの父方の親戚達は、
オジさん達>>>>>>孫(男)≒祖母>>オバさん達
ってパワーバランスで、
更にその下にオジさん達の嫁>>>>孫(女)
って感じだったんだと思う。
だから、ただでさえ最下位の孫(女)の中でも最年少の私は、オバさん達にとって自分よりも下の相手であり、面倒を押し付けても良い相手であり、
何を言って何をさせても大丈夫な下僕
だったんだろうなって。一種のストレス発散だよね。された方はたまったもんじゃないけど。
私達はこのクソみてぇな風習を未来に繋いじゃいけない。
いやマジで。
絶対に私達の代で止めなきゃいけないと思う。
だって意味不明だもん。
小5の女の子が
灰皿は庭にある水道(冷水)でこすり洗いをして、
雑巾で拭いてから乾かすと教えられたけど
喫煙者の数とペースを考慮すると間に合わなくなるから、
この場合は灰だけ捨てて乾拭きして持っていくべきだ!
って咄嗟に判断して動けると思うか?
不可能だろザル頭の糞ババア共
思春期真っ只中の女の子に、
おっぱいだのスタイルだのグラビアだの言いながら絡んで
挙げ句不意打ちでホックを外すって
頭湧いてんのかよ糞ジジイ共
どんな状況でも1番偉いのは男で、
姑は女王、コトメはお姫様で、
嫁やその娘は奴隷として扱っても良いなんて、
ホントいつの時代だよ。心の底から気持ち悪いわ。
私なんかじゃ想像もできないような酷い扱いを受けていたガチ田舎出身の方も居るだろうし、今現在もカス共に虐げられてる人だって居ると思う。
「甘ぇよ」って言われちゃうかもしれない。
だけど、だけどさ、
次の代の子達には、辛い思いしてほしくないじゃん。
『アタシはこんなに辛かったんだからアンタも!』
『俺たちの時代はずっとこうだったんだよ!』
なんてしたら、
腐れチンパン共と同類になっちゃうじゃん。
もうここで止めようぜ?
見てるか同世代の読者達。
日本には素晴らしい歴史がたくさんあるけど、
このクソみてぇな風習だけは、絶対に継がれちゃ駄目だよ。
あ、
人間のくせに歴史に学ばず、脳死で繰り返して、クソ田舎のクソみてぇな風習を【美徳】だと盲信し、
馬鹿みてぇに威張り散らしてるジジイ共と、馬鹿みてぇにイビり散らしてるババア共は、さっさとその席を空けてくださいね。
もちろん『そういう意味』で^^
これは善意2000%のアドバイスですけど、
しぶとく生にしがみ付く程、
介護や葬式の手配をするのは『我々世代』になりますので、
・・・あぁ、失礼(笑)
聡明な人生の先輩方なら、
これ以上何も言わなくてもご理解いただけますよね^^