やぁ。
皆はマーダーミステリーって知ってる?
私は今年に入ってから見聞きするようになったレベルで、
この間マダミス童貞を卒業したばっかりの初心者なんだけど、
思ってたより面白くて、
何よりも【参加プレイヤー】と【GMの能力】って
マジで大事なんだなって思ったよ。
個人的な楽しみ方
私はさ、
TRPGとかこういう推理ゲーは、制作者様の思惑(シナリオ)に全力全開で乗っかりたいタイプなのよ。
具体的に言うと、最初は参加者全員が情報0の状態からスタートして、限られた時間で読み込んで、
PLが各々キャラクターを演じた上で、目標達成に向けて動きたいの。
言うなれば、ネネちゃんの『リアルおままごと』よ。あとはアドリブ寸劇とかに近いかな?そんな感じで任された配役になりきって遊びたいの。
推理や議論、アリバイ証明なんかも大切だけど、それと同じくらい『ロールプレイ』も重要視してほしいわけ。
もちろん楽しみ方なんて人それぞれだから
「ロールなんて二の次で良いから情報開示が優先」「推理力でどれだけ主導権を握れるか」「人を騙すのが単純に楽しい」みたいな人が居るのも分かるんだけどさ;;
若い女の子がお爺ちゃん役になったら「すまんがワシは最近耳が遠くてのぉ・・・」とか「そうじゃなぁ~ワシが若い頃は~」とか言ってほしいし、
男の子がギャル役になったら「大西流星プロデュースのまつげ下地あんじゃ~ん?アレ買えた??」「てか○○子が最近ウチのことシタトモから外したっぽくてマジうざいんですけど~」ってノリノリでロールしてほしいの。
体育教師役なら明るく振る舞ってほしいし、いじめられっ子役ならオドオドしててほしいし、お嬢様役なら口調は寄せてほしいんよ。
斑鳩家殺人事件 ※微ネタバレ有
さて、私がマダミス童貞を卒業したのがこの作品。
完全初見&情報0で、なんなら用意すべき物とかマダミスの流れ?みたいなものも知らない状態で、何故か参加させられました。
5人+GMで、私以外は全員経験者とかいうイジメだったので、右も左もどころか立ち方すら知らない状態でサバンナに放り込まれたような感覚でしたよ。
(童貞だし黒は引きたくないな~流れとかわからんし経験者達にリードしてほしいな~てか初回くらい観戦させてくれても良くね・・・?)
なんて思ってたんだけど、全員で話し合いながら、PLとキャラクターに共通点がある人が、それぞれを担当することになったわけ。
私が担当したのは『保奈美』というキャラ。
アラサー独身BBAが(大丈夫・・・私は結婚してる・・・妊娠もしてる・・・全然大丈夫・・・年齢も近いし何の問題もない・・・ちゃんと結婚してる・・・)と口に出しながら自己暗示をかけて、ゲームに挑みました。
この保奈美という女は『犯人ではないけど黒塗りされやすい女』だったんで、
ガチガチの初回にも関わらず、白確でも白寄りでもない『黒要素持ち』のキャラを持ってきた神と運には、
正直絶望を隠せませんでした。
個人的、そして私視点の激甘採点だと『童貞のわりには上手くできたんじゃないか』という感想です。
一応『保奈美』の目的は全て達成し、夫婦共有の追加ミッションも含めて満点でゲームを終えられましたし、
プレイングに関しても、悪い指摘は一切されませんでした。
経験者、つまり肉食動物達の中に、私というゴリゴリの初心者である生肉がポイ!っとされた状態でしたので、
せめて集中して・・・と必死にメモった甲斐がありました。場の操作やゲームの流れに関しては、GMと肉食動物達が優しく教えてくれましたし、
あくまでも『ハジメテ』ですので及第点だったと思います。
シナリオについてですが、本当に面白かった。
私が初心者だからか、周りの引きが悪かったのかは謎ですが、周りもたくさん情報を開示してくれて、トントン拍子にトゥルーエンドに迎えたので、スッキリと終わることができました。
『保奈美』も『みちる』も可哀想だし『イリヤ』はヤバいし・・・って感じで、女の子が活躍するお話だったと思います。
寅次郎は死んで良かった。
四人の令嬢と執事たち ※微ネタバレ有
上記した斑鳩家殺人事件の直後に、
何故か強制参加させられたのが、こちらの作品。
周囲のお陰でゲームの流れは知れたし「斑鳩より余裕持って出来そうだな」と挑んだのですが、
ちょっとモヤモヤというか、心残りが多いなぁ・・・という感想になってしまいました。
大前提として、私はマダミス童貞を卒業したてのルーキーです。なんなら卒業したのも数時間前です。
『マーダーミステリー』というコンテンツに関して持っている情報は、初回の『斑鳩家殺人事件』の経験と、エンディング後に聞いた各キャラクターを担当した面々の感想だけです。
当然『2人でカードを共有』なんてシステムには初めて触れましたし『ペア行動(会議)』についても初めてですし、その場合の『推理発表』が代表者1人になる事なんて知り得ません。
更に私はですね、斑鳩家殺人事件の犯人役だった子から「HOの1行目に“犯人です”って書いてあって絶望した」と聞いていたので、
犯人には【犯人です】と書いてあると思っていたんですよ。
それを踏まえて聞いていただけますかね?
私が担当したのは北園家の令嬢。
全員に配布された資料には『華やかで気が強い美人』と書いてあり、全くもって身に覚えはありませんが「ピッタリだ」と言われて、拒否権すらなく決定しました。
別にね?
どんなカスみてぇなキャラクターでも、なりきり遊びが出来て、登場人物として推理をしながら物語を楽しめるならなんでも良いのですけど・・・
「けど」ですよ!
流石にね?
キャラクターではなく、
プレイヤーとして
自身の立場が分からない
となると困ってしまうんです。
当然、HOを頂いて読み込んでからGMに質問しましたよ。
「犯人には【あなたが犯人です】って書いてあるんですよね?北園は犯人なんですか?殺してしまったとは書いてあるんですが、HOには【あなたが犯人です】とは書いていないんです」
って感じでね。
・犯人だと分かっているキャラクター
・犯人ではないが黒塗りされる要素があるキャラクター
・確白
・白だが個別ミッション有り
どれなのかが分からないと、ロールプレイなんて出来ないじゃないですか。キャラクターではなくプレイヤーが分かってないんですから。
私の経験したマダミスでは、この4種類のキャラクターしか居なかったんですから。
なのでお聞きしたのですが、返答は「んーなんとも言えません」とのことで、更に大混乱ですよ。
えっ?何??「なんとも言えない」ってどゆこと!?私はどっちなの?ただでさえペア行動とか初めてなのに、更に脳に負荷かけてこないで!?
マーダーミステリーというゲームには、さっきの4種類の他に、制作側が意図して『全く別の陣営』を用意している場合もあるってこと??
『自分が犯人かどうかわからないキャラクター』が居ると思えば良いの???それとも【あなたが犯人です】という記載が無くとも『殺してしまった』と書いてあれば犯人なの???
この質問をした際、つまりゲーム開始前に「シナリオによっては【あなたが犯人です】とか書いていないモノもあるよ」と知れていれば、
純粋にキャラクターとして物語を楽しめたと思うのですが、残念ながら私がそれを知れたのはエンディング後の雑談中でした。
ゲーム中は推理や議論や茶番をしながらも、
(黒として動いてるけど、やっぱHOに明記されてないってことは、私(北園)は白なんじゃ・・・てか「なんとも言えません」ってどういう意味なん?)
(でも設定の話をゲーム中に出すのは冷めるし、初心者だからって流石にマナー違反だろ・・・)
(かと言ってそのまま説明して『殺したって書いてんだから黒に決まってんじゃんアホwww』ってなったらせっかくの推理も議論も無駄にしちゃうな・・・)
って思考回路はショート寸前よ。
なんで私は、初めてのマダミスなのに
シナリオの外でバカみてぇにグルグル悩まなきゃならんのじゃ。
散々シナリオ外で悩みながらプレイしていた結果、後半の密談とかいう最悪のタイミングで『死体は部屋で発見された』と知り、
→「HOに【あなたが犯人です】って書いてなかったってことは、やっぱり私は犯人じゃないの!?」
→「いやでも待って!死因が階段から落ちた事なら、普通に私(北園)が犯人ってことなんじゃ・・・?いやどっちよ・・・」
→「でも死体が移動してるってことは協力者か・・・?それとも真犯人が居るってこと?いやでも殺したって書いてあったし・・・」
→「どっちにしろ、運ぶのは女には無理だから男だ!ってノリで行くで!」
という感じで、私個人は真犯人に辿り着けましたが、シナリオの中に入り込むのが完全に遅くなってしまいました。
結果的には私と北園の悩みはニアミスしていたので、制作者様が生み出したキャラクターをぶち壊してしまうことは無かったのですが、
制作者様が設定として創り上げた『自分が犯人かどうかわからないキャラクター』をロールするのと、
プレイヤー自身が『ルールや設定として白黒を把握出来ていない』状態でプレイするのでは、
楽しみ度に天と地程の差が生じますよね。
タラレバを申しても仕方ないですが、
シナリオによっては『最初に犯人か否かを書かれていない場合がある』と把握していて、
更には『自分が犯人かどうかわからないキャラクター』が居ると知っていれば、
私のことですから、
ゲーム中に(初心者だし最低限周囲に迷惑だけはかからんように・・・)必死にメモしたまとめを、最終推理の場で言いたがっていたでしょう。
あ、殴り書きだけど見る?
ちなみに初心者でも大丈夫だと言われたので参加しましたが、何作品もやっているマダミス上級者の方々には「初日でこのシナリオはエグい」と言われました。
私もそう思う。最低限の事は教えてくれよ。
キャラクターとプレイヤー達は最高だった
文句ばかり垂れましたけども、
『斑鳩家殺人事件』も『四人の令嬢と執事たち』も、最高に面白いシナリオでした。
設定や世界観もですが、各キャラクターの作り込みが本当に素晴らしい作品です。
シナリオ、そしてゲームとして「面白い!楽しい!」と思えたのは『斑鳩家殺人事件』の方でしたが、
『四人の令嬢と執事たち』の方では、慣れないどころか完全初見のシステム(ペア行動)でも、
周りのプレイヤーがしっかりとロールプレイをしてくれたので「ロール楽しい!悪役令嬢楽しい!!」と思えました。
エンディング後の雑談で「配役が完璧だった!」と総意になるくらいには、素敵なキャラクター達でした。
『斑鳩家殺人事件』では犯人が最多票になり、夫婦で互いに【離婚届を出さない】を選択したので、いわゆるトゥルーエンド?を見たのですが、
『四人の令嬢と執事たち』では北園(私)が最多票でのエンディングでした。
いやね、でもね。聞いてよ。
個人的には大好きな結末だったんよ。
ヤリチンな上に赤ちゃんプレイまで強要するきっしょいゴミカスは死んで、
お嬢様を守るためにゴミを始末したイケメンは生き残って今まで通りの生活をおくれて、
悪役令嬢は過去の行動の責任というか因果応報な形になり、
ずっと耐えてきたある男は目的である復讐をキチンと果たせて、
彼が捕まるより全然良い
個人的には好みなエンディングだったの。
ゴリラ達と発情期共は知らん。
まぁ流石にちょっと、
他の3組はそれぞれ素敵な思惑や設定があるのに、
北園だけが『好感を持てるポイントが一切無い』高飛車なイジメっ子で、
『本人はそれを全く覚えていない(HOに記載していない)』上に、その件で自分の執事が復讐に燃えており、
更には他キャラからのヘイトを集めまくっている『ヒール役』なのに、黒要素(動機やアリバイ無し)が濃過ぎて、
周囲がペアで協力し合っている中、犯人(もしくは相方)が大事な情報を獲得&秘匿した時点で詰みってのは、
やり過ぎというか、盛り込み過ぎというか、救いが無いというか、
高負荷過ぎんかwww
とは思ったよ?
2vs2vs2vs1+(狂人枠)
じゃん。
ペアで協力している奴らは相方を守る動きをするし、狂人枠は北園を売って白取りしやすい上に、誰とでも協力できるにも関わらず、
北園だけは常にボッチで『自身が犯人か否かわからない』って、結構鬼畜なシナリオよね(笑)
そうとは思いつつも、私個人は『悪役令嬢』のロールは楽しかったし、相方の狂人君のロールもバカ面白かったし、
イジメをしていたカスが死んで、ヒロインが信頼出来る執事と今後も一緒に生きていける・・・ってのはキレイな終わり方だったなって。
以上、
多少モヤモヤはあったけど、私のようなペーペーの初心者相手でも優しくプレイしてくれた周りのお陰で、初めてのマダミスは楽しかったです。
というただの感想記事でした。